許される範囲の人格
『国家の品格』がベストセラーになったあと、別著者の『女の品格』もベストセラーになり、続いて出された『親の品格』も売れているらしいですね。その流れに乗って「品格のある家」とか「品格のある車」などのキャッチコピーも盛んに使われているようです。
しかし、なんといっても品格の代表は「人格」でありましょう。英米語の人格(personality)は語根(son-)が「音をたてる・響く」という意味のラテン語(sonare)ですから、響き合うとか、共鳴する、すなわち「類は友を呼ぶ」という意味が内包されています。
その人格というものを考えてみると、どうやら4つに分けられるような気がします。
上半身人格・下半身人格・飲酒人格・運転人格などと言えるでしょうか。上半身人格とは誰にでもわかる一般的に「人がら」といわれるものです。下半身人格は表にはなかなか出てきませんが異性交際のものであることはおわかりでしょう。飲酒人格に関しては「あんなすばらしい方が…(?_?)…」と思われたことが、どなたでもおありでしょう。運転人格も同様です。
そして、良い人柄と思える人の中にも、常人には理解し難い趣味などを持っている方もおります。でも公序良俗に反しない限り、それは個人の自由であり、逆に人格を特徴付けるものなのかもしれません。
まとめてみると、「オタクの虫は良いけれど、信号無視はいけません。異性と酒に関しては家で1号、外では2合、それが過ぎると失格者」ということになりましょうか。
一休さん品格ありて破格なり 道にありても無道なりけり 安正